俺の日常は突如狂い始める

@nahatanu

俺の日常は突如狂い始める 1

いつもの日常


「よう!今日も冴えない面してんなぁ?」

「うっせー!お前はイケメンでいいよなぁ…」

こいつは高橋あらた。

スポーツ万能で学校でトップ5に入る

超がつくイケメンだ。(頭はちょっと悪いけど…)

そして幼稚園に入る前からの幼なじみ、

親友だ。

あらたは学校内で知らないやつはいないほどの

有名人で、同級生だけでなく、

先輩や後輩にも告白されるほどモテモテだ。

「お~い、どうしたんだよ~そんなに冴えないって言われてショックなのか~?」

「すまんちょっと考え事してた」

「んー?どうしたんだよー…まさか、ついに彼女が!?」

「そんなわけねーだろー」

いつもあらたは元気なやつだ…

そこがいいところなんだけど…



 突然の変化

今日もいつもどうりの日だったな…

そんなことを考えながら下校していると、

「って!」

いきなりなにかとぶつかった。

俺は頭を地面にぶつけ、そこで意識は途絶えた…



 見知らぬ女の子

「うっ!」

目を開けると、そこは病院だった…

「すみません!すみません!」

「大丈夫ですから、頭をあげてください!」

話し声が聞こえる、誰の声だ…?

お母さんと…女子の声か?

そんなことを考えているとドアが空いた

「加藤ゆうたさん…ですよね?」

そこには茶色がかったポニーテールの同い年ぐらいの女子がいた。

「はい…」

(誰だ?こんなに可愛い子知らないぞ?)

「本当にごめんなさい!私の不注意でした!自転車であなたをひいてしまい…」

(あぁ、俺、自転車とぶつかったのか…)

「いえいえ、俺こそボーッとしてて…こちらこそすいません」

「そんな!謝らないでください!私が悪いんです!」

「じゃあ、お互い様ってことで、」

「は…はい!すいません…」

「もう謝んなくていいよ。大丈夫だから。」

「は…はい。」

それにしても可愛いな…

こんな子いたか?

俺は生まれてからずっとこの町に住んでたから大抵の人とはあったことがあるはずなのに…

それにこんな可愛い子なら忘れるはずもないし…

誰なんだろう…



 女の子の正体

(あぁ…昨日は散々だった…)

「はーいホームルールを始めまーす!」

(田村先生はいつも元気だな~)

「今日はみんなに朗報だー!新しい仲間が出来るぞー!」

(まさか…!)

そうだ、俺の予想は見事に当たった。

入ってきたのは例の女子。

あのとんでもなく可愛い女子だ。

「皆さん!よろしくお願いします!永見葵です!」

クラスがざわつく。

(やっぱ可愛いな~)

「あ!ゆうたさん!」

「…」

みんなの注目は俺に集まった。

何て答えればいいんだ?

とりあえず返事を…

「はい…」

「これからは一緒ですね!よろしくお願いします!」

クラスがさらにざわつく

「あの~永見さん、自己紹介の続きをお願いします」

(ナイス先生!)

「あーそうですね!すいません!好きな食べ物はラーメン!嫌いなものは特にありません!好きな人はゆうたさんです!一目惚れしました!」

「へ…?」

クラスの目に殺意が混じってる…こわすぎる…

(いや…そんなことより俺のこと好きとか言ったよな…まじか!?こんな俺を?一目惚れって…まじか!?)

俺は人生で味わったことないほどの喜びにつつまれた。

そしてつい…言ってしまったのだ…

「俺もあなたのことすごい可愛いと思ってました!!」

…………………………

クラスはもう殺意そのものだ…

「二人とも…後で職員室に来なさい…」

俺は思った…自業自得だと…そして終わったと、

こうして俺の日常は狂い始めていくていくのだった…

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