(三)

 翌日、私は学校を休んだ。「パパ」はもうあてにはできない。だからママの所に行って直談判することにした。

 おばあちゃんにお小遣いを少しもらい、街のターミナル駅から新幹線に乗った。そして新大阪から在来線と地下鉄を乗り継ぎ、天満橋駅で降りた。

 私は昨日の夜のうちにネットで調べておいたメモを見ながら道を歩いていった。

 大きい道路から細い道に入り、十字路の角に立っているビルがそこだった。

 私はビルの入口から奥に入っていった。エレベーターの脇の案内板を見た。そこの4Fと書かれたところに「株式会社 エッセンシャルモード」と書いてあった。そこが目的地だ。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る