ミュルクヴィズと7人の子ども
未曾有
0.
誰が言い出したのか、僕たちはその夜、廃墟へ行く事になった。
「うわあ、ほんとにあったんだ」
誰も寄り付かないような山奥の、山頂へ向かう道の途中で突如現れる大きな廃洋館は、僕たちにとっては子どもの頃から噂の『幽霊屋敷』だった。
ほんとうに幽霊を見ただとか、ここで誰かが自殺しただとか、お決まりのいわくはつきものだが、どれも所詮は”うわさ話”で誰も信じてなんていなかった。その上簡単に辿り着くことが出来ない場所だということもあり、いつの間にか話題にもならなくなった。
そんな場所へ、あまりにも暇を持て余した僕たちがちょっとした刺激を求めてやってきたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます