第33話 小田原を守る侍魂
ダンジョンには武士の格好をした魔物だけではなく普通の魔物もいるみたいだった。
天井から水色のスライムが天井からボトッと落ちて来たが剣で核を一突きすれば簡単に倒すことが出来た。
「やっぱり下の階だと敵も弱い、ドロップアイテムも良い物は全然チャチャっと上に進もうか?」
「それもそうね。足軽コボルトとかF級の魔石しか落とさない魔物を倒しても時間の無駄よね」
2人は一気に10階層ボス部屋まで突き進む。
「ふぅーやっと着いた。ボス部屋の扉は大きいのかなと思ったら普通の襖なんだ。今はそんなことどうでもいいか。じゃあ、開けるね」
いつもなら仰々しく大きな扉であったが人間サイズの普通の大きさだったのだ。中は旅館の宴会場並に広い和室で、足軽コボルトと見た目は同じなのだが一回り程大きい奴を守るように足軽コボルトが6体刀を構えていた。
種族 足軽大将コボルト
レベル 10
HP 70
MP 0
物攻 65
魔攻 0
防御 60
スキル
剣術Lv.1 統率Lv.1
種族 足軽コボルト
レベル 7
HP 29
MP 0
物攻 27
魔攻 0
防御 24
スキル
剣術Lv.1
『ワン、ワワン!』
『『『『『『ワン』』』』』』
大将は部下たちに侵入者を倒せと言わんばかりに刀を掲げそれに答えるかのように襲い掛かってきた。祐樹はカッパーゴーレム、ストーンゴーレム、もやもやライオン、ゴブリンメイジ、ビッグスライム、足軽コボルトを召喚して敵をせん滅するように命令する。
「敵をせん滅してくれ!」
まずはゴーレム2体がコボルトの攻撃を受け止める。コボルトは刀で攻撃を加えるが逆に刀が折れ武器を失ってしまった。
ワン!?
コボルトたちは驚き直ぐに距離をとって体制を立て直そうとしたが、もやもやライオンに喉を嚙み千切られ、ゴブリンメイジのファイヤーボールで顔面が焼けただれ、足軽コボルトに神像を貫かれ、ビッグスライムに踏みつぶされゼリーの中で必死にもがきながら息絶えた。残りは、剣を失った足軽2体と大将1体であった。
ワ、ワン?
残った部下2体は大将に自分たちがどうすればいいか指示を仰ごうとするが、大将もどうしてよいか分からず返答することはなかった。その隙にメイジのファイヤーボールが大将の頭を燃やし息絶える。指揮官を失い唖然とする2体をゴーレムが拳を振り下ろしペチャンコにした。
戦いの終わりを見届けた祐樹は声をかける。
「みんなお疲れ様。種族もバラバラだし最初はお前たちだけで倒せるか心配だったけど、凄かったよ」
ご主人に褒められた魔物たちはとても嬉しそうに喜んでいた。
「お疲れ様、いい連携プレイだったわ」
理沙も彼らの連携を褒めた。そして、ドロップアイテムを回収した2人はゴブリンメイジとカッパーゴーレム以外を戻して次の階層に向かう。
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連載開始から一か月が過ぎ現代ファンタジー部門で最高17位になることが出来ました。皆様、これからもダンドリや他の作品の応援よろしくお願いします。
最後に、面白いと感じてくださいましたら☆☆☆評価とブックマークと♡を押していただけると嬉しいです。
金土日の三日間は投稿をお休みさせていただきます。次回の投稿は18日になります。
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