第25話 20階層ボス戦

「他っとここまで来れたわね。さぁ、最後の敵をパパっと倒してお家に帰りましょ」


「じゃあ、開けるよ」

 ボス部屋の扉を開けると部屋の中央には赤黒く光沢のある全身銅で出来たゴーレムが待機していた侵入者を視界にとらえた途端敵が動き出した。


 種族 カッパーゴーレム

 レベル 20

 HP  95

 MP  0

 物攻 85

 魔攻 0

 防御 92

 スキル

 剛腕Lv.1 硬化Lv.1

 硬化……全身が固くなるがLv.1では気持ち頑丈になる程度しか変化しない。


 祐樹は鑑定した内容を全員に伝えて情報を共有する。


「コイツは硬化ていう体を固くして防御するスキルがあるけど気にしないで大丈夫そう。ストーンゴーレムと同じように攻めるぞ!」


「分かったわ」

 理沙とゴブ助は魔法を唱えているうちにカッパーゴーレムが突進してきたのでゴレムが受け止める。銅と石が激しくぶつかり合う。レベルはほぼ互角であるがゆえに互いに拮抗し膠着状態に陥った。ゴレムが抑えてくれているうちに関節部分を狙って攻撃をする。


「うっ、ストーンゴーレムより少し硬いな」

 少し硬かったが隙だらけの足に剣をぶっ刺し切断するのと同時にキングも己の爪でダメージを与えていく。


「ゴレム、そこから離れろ!」

 ゴレムは指示に従って離れたと同時に理沙とゴブ助が魔法を放つ。


『真っ赤な炎よ、全てを焼き尽くせファイヤーボール』

『ゴブゴブゴブ、ゴブゴブゴブゴブゴブゴブ』

 相手は金属なので一番効きそうな火魔法で攻撃をする。真っ赤な火の玉はゴーレムの頭と胴体に当たり触れた個所を溶かした。ゴーレムの頭に命中したファイヤーボールは威力が上がっていたためかドロドロに溶けてしまっていた。


「うぁ~理沙の魔法怖いな」

 祐樹もドン引きであった。あんなの間違っても当たりたくないと思った。ドロップしたアイテムは銅のインゴットだった。そして、レベルが上がったと同時に魔物収集家のスキルレベルも上がったみたいだった。


「よっしゃ~」

 やっとレベルが上がり喜ぶ祐樹の声に驚いた理沙が何事かと駆け寄ってきた。


「急に大声を出してどうしたの?」


「それが魔物収集家のスキルレベルが上がったみたいなんだよね」


「おめでとう。レベルが上がって何か効果が追加されたの?」


「レベルが上がったことで召喚できる魔物が6体になったんだよね」


「6体も出せるようになったの!凄いわね」


「それでなんだけどさ、俺たちのレベルもかなり上がったみたいだし、明日は昇格試験を受けてみない?」

 祐樹は昇格試験を受けてないかと提案する。


「そうね……。祐樹のお陰でかなりレベルアップしたことだし明日は昇格試験を受けましょうか?」


 祐樹達の次の目標は昇格試験で合格することに決まった。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 ダンドリを読んでいただきありがとうございます。

 作者のモチベーションにつながるので、面白いと感じてくださいましたら☆☆☆評価とブックマークと♡を押していただけると嬉しいです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る