第6話 冒険者ギルドを日本に作るんだって
ダンジョンを攻略してから一週間近くが経過し今日が夏休み最終日。
ネットで調べるとダンジョンの発見情報があったので行ってみようかと思っていたのだが、警察により出入り口が封鎖されてしまっているとのことで、結局ダンジョンに行くことができなかったので、祐樹はリビングでテレビを見ながらゴロゴロしていた。
「はぁ~ダンジョン行きたかったけど、行けず仕舞いだしショックだな~。明日から学校に行くの面倒くさいな~」
グチグチ文句を言いながらドラマの再放送を見ていると突然ニュースに切り替わった。
「えっ!急に何?どのチャンネルも番組が切り替わっているんだけど」
『只今緊急速報が入りました。これから政府が記者会見を行うそうです』
アナウンサーの話が終わると菅原総理が映った。
会見の内容を纏めるとこうだった。
ダンジョンに民間人が入ることを認める代わりに、年齢が16歳以上かつ新たに国が開設した冒険者ギルドにて講習と筆記試験を受けて合格した者だけが、冒険者カードと冒険者である証のバッジが渡される。この二つを身に着けておけば街中でも武器を携帯してもいいとのことだ。だが、冒険者の資格を持つ者が犯罪を犯した場合、既存の法律で定められている罰則の2倍以上の刑が科せられる上に権利を永久に剥奪するということになる。
「やったー!これでダンジョンに入れるようになるんだ。冒険者ギルドは明日から開設されるみたいだし。今週の土日にでも行ってみようかな」
「祐樹はダンジョンに行きたいの?お母さんは、祐樹が怪我をしないか心配なんだけど……」
いつの間にか横にいたお母さんが心配そうにしていた。
「大丈夫、大丈夫危なくなったら逃げるし、無茶はしないからさ」
「まぁ、それなら大丈夫なんだけど」
お母さんも渋々という感じではあったが許しを得ることが出来た。
この日を境に日本では空想の世界の物とされていた冒険者という職業が新たに誕生したのだ。因みにだが政府の官僚たちが法律を作るにあたって参考資料として色々な小説を読みハマってしまった結果冒険者ギルドという名称になった。
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