第4話 ステータスが見えるようになりました

 ダンジョンを攻略した次の日祐樹は手に入れたスキルがどんなものか知りたくて、ネットで検索すれば何処かにスキルあるいはステータスを見る方法があるのではないかと考えていた。

 検索すれば想定していたよりも簡単に方法が見つかった。ダンジョンに入ったものが定番の方法である『ステータス』と心の中で念じればステータスを見ることができるという情報だった。


「俺が最初の攻略者だったことで貰った魔物収集家って一体どんなスキルなんだろう?小説でも聞いたことないし、ユニークスキルだからチートなんじゃないのかな」

 自分のステータスが強いことを願って心の中でステータスと念じる。

『ステータス』

 すると目の前には透明な画面が見えていた。


 名前 如月 祐樹 

 種族 人間 

 レベル 8

 HP  68

 MP  36

 物攻 57

 魔攻 24

 防御 45

 スキル

 棍棒術Lv.1 鑑定Lv.1 計算Lv.5 


 ユニークスキル

 魔物収集家Lv.1


「キター!異世界物の定番鑑定じゃん。これさえあればスキルについて色々と見ることができるはず!」

 祐樹は鑑定というチートと言われるスキルが自分にもあると知りテンションが上がって鑑定を使ってみたくなった。


「まずはこの勉強机を見てみようかな」

 勉強机……勉強をするときに使われる机。木で作られている。


「あれ?これだけの情報しか見れないんだ。それもそうだよね。まだLv.1だし。それにレベルが高いのはコアを破壊したからかな。それでスキルはどうかな?」


 棍棒術……棍棒上の物を扱うのが上手くなりダメージ量が増える。

 鑑定……調べたいものの情報を見ることができる。

 計算……計算が早くなる。


「まぁ、棍棒は昨日振り回したバットが棍棒扱い何だろうな。だってバット以外の棍棒なんて触ったことないしね。鑑定は言葉の通りかな。計算は学校で習っているからか」


「そしてお待ちかねのユニークスキルはどうなんだろ?」

 魔物収集家……自らの手(召喚した魔物を含む)で倒した魔物をホルダーの中にカードとして収集、召喚することができる。現在のスキルレベルでは3体までしか召喚できない。まだまだ解放されていない効果がある。


「一瞬テイマーみたいなものかと思ったけどかなりチートじゃん。倒せばその敵が仲間になるなんてすごく便利だな。でも、このスキル人に見られたら面倒だな。当面は一人で頑張るしかないか……」


 スキルレベルが低くて出来ないことが多いがなかなか強いスキルを手に入れてしまった祐樹は早くダンジョンに行きたくてしょうがなかった。


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