第9話
「このジュースおいしい!!」
「なんてったって搾りたてだからね!!」
自然に生えてる奴をこの場所から収納して解体で搾ればいつでもどこでも搾りたてが飲めるのだ!!《さすがに農家が育てているのは収納しません。それに人の手が加わっていない物は含有魔素が豊富でおいしくなります。》うまぁ~。
「えっと、お返しね?『冷却』」
「おぉ!!」
手から冷気が!!みるみるうちにジュースが冷えていく!!冷蔵庫いらずで便利!!《人を物扱いはどうかと思います。》はいすみません。
「う~ん、冷たくてうみゃ~!!ありがとうアイシス!!」
「こっちもありがとう!!」
お~、やっと笑ったけどこの子かわいいねぇ。やっぱり女の子は笑ってるのが一番だね!!《ロリコンですか?》同い年!!皆おいらと同級生なの!!
そんなやりとりをしていると他の子達がめっちゃこっちを注目してました。でも近寄ってこない。なして?《皆アイシスさんを怖がっているんですよ。機嫌を損ねたら氷漬けにされるって。》それって悲しいにゃ~。
良し決めた!!おいらの友達一号はアイシスにしよう!!今決めたもう決めた、はいけってーい!!《迷惑ですねマスター。》良いの!!
「アイシス!!よかったらおいらと友達になってちょーだい!!」
「えっ!!・・・・でも本当に良いの?私の事嫌いにならない?私ひどい事したんだよ?」
一瞬うれしそうな顔をしたのは見逃してない!!本当は欲しいんだろう?友達がさぁ?ほれほれ正直になっちまえよ~。《マスター怪しいので処罰します。》即処罰!?
ゴンッ!!「あいったーーーー!?」
頭に分厚い本が落ちてきました!!痛いよナビさん!!《自業自得です。》
その本を見てアイシスはまた固まった。あぁこれはアルデニア王国で起こった事件をまとめたもので図書館にある奴だ。(byナビさん情報)
んで都合よく開いてるページは町氷漬け事件!!これをうまく使えって事ね。《任せましたよ。》へいへい
「えっとこの事件が関係してる?」
「えっと・・・・私がやったの・・・・・。」
うーん、また落ち込んでしまった。でもここからがおいらの本領発揮!!
「すごいなぁ。町1つ丸ごと凍るなんて。しかも物心つく前でしょ?おいらにゃ真似できないね!!」
「えっ!?」
笑顔で言ってやったらまた驚きの表情いただきましたぁ!!畳みかけていきますよー!!
「だってそうじゃん?こんな小さいときに属性魔法を使うのもそうだし、ましてやこの規模凍らせるなんて体内魔素がいくらあっても足らないじゃん。だからすごいよ!!幸い被害も無かったんだし今はもう自分で扱えるんでしょ?」
「えっと・・・・魔法が怖くてちゃんと練習していないの・・・・・。」
ありゃ?もしかしてトラウマになっちゃって練習してなかった?《正解ですね。》それなら方針転換!!
「それはもったいない!!だってこの魔法は人の役に立てるんだよ!!」
「人の・・・・・役に立てるの?」
そうなのだ!!氷ってだけでいろいろ使い道あるんだZE!!
「例えばさ、さっきやったみたいにジュース冷やしたらおいしい!!熱出したら氷作って冷やせるでしょ?夏場は涼しくできる!!冬はさ、雪どかすのに使えるよね?雪を圧縮して氷にして彫像とか作れば皆も楽しめるし超便利じゃん!!」
いかに氷魔法が役に立つのか力説してたら目を丸くして三度固まってるアイシスw
ちなみにこの知識はナビさんから教えてもらいました。《私が育てた。( ・´-・`)》いやそうだけども。
さぁ最後の仕上げに行きますよー!!
「そうだ!!おいら収納使えるって言ったでしょ?その収納の中に魔法を使えばいいんだよ!!そしたら周りに被害が出ないし、アイシスの練習にもなる!!おいらも氷が手に入るし収納の練習にもなる!!だからさ友達になって一緒に魔法の練習しない?」
普通の収納は手の平で空間に穴をあけて使うからね、それが触らないと使えないって制約の正体!!んでその穴の維持にはすごい集中力を使うから普通の人はやんないの。一瞬だけ使うほうが楽だから。
外に出すときも一緒で、手の上に穴を開けてそこから取り出すようになっております。《穴事態に収納する際は吸引、外に出す際は排出する力が働いているので一瞬でも物の出し入れが出来るのです。》
でも出来るようになると相手の遠距離攻撃とかをその穴で収納できるのだ!!実際にそれを使って戦ってる人が昔居たらしいしね。《500年前の勇者ですね。》だそうです。
だからこれは対等な条件なのですよ!!《なおマスターは制限解除されていますので全く苦労なく穴の維持が出来るのです。》しっ!!オダマリ!!
さぁ果たして結果は!!とアイシスを見ると泣いてまして・・・・えぇポロポロと涙がですね・・・・。
あぁ周りからの冷たい目が!!どどどどどどどうしようどうしよう!!《落ち着いてください、大丈夫ですよ。》ほんとに?
「グスッ・・・・。私の事を怖がらないの?魔法の練習もしてくれるの?・・・・・私の事嫌いにならないの?うれしいよーーーうわぁぁぁぁぁぁん!!」
「よし!!おっけー!!よろしく!!だから泣き止んでー。ベロベロバー」
「グスッ、ジーク君って変な人。」
これでやっと友達ができたぜー!!《チッおめでとうございます。》ねぇ今舌打ちした?したよね??《気のせいです。》
さぁ友達2号を早速作るぞー、と意気込んでいたら。
ガラガラガラッ
「席に着きなさい。これから学園の説明を行います。」
THE・女教師!!のご登場です!!髪の毛は紺色で御団子ヘアー、フォックスタイプメガネ(通称ザーマスメガネ)を掛けてピシっとした体のラインが出る服を着ているスレンダー美女でした。
先生ダメでしょ!!小さくても男!!開いちゃいけない扉を開く子が出ますよ!!《安心してください。皆マスターみたいに汚れていません。》おいらも汚れてないよ!!純白だよ!!
「私はこのクラスの担任のメイサ。これからよろしくお願いします。では早速説明を始めます。今日はこの説明が終わったら帰っていいですよ。」
メイサ先生の説明によると
配布された生徒手帳は特別な処置をしているので本人以外使えない。
もし奪われて使おうとされても唯の黒いメモ帳になる。
手帳は外出や各種手続きに必要な為無くさないように注意する事。
この学園は飛び級制度があり、早くて3年、長くても10年で卒業。
飛び級試験はその年度の最後に行われる。希望者だけ受けられる。
前世で言う所の小中高一貫校で初等部4年、中等部3年、高等部3年に分かれている。
初等部は基礎から学び直す。これは各家庭で勉強の差が出る為、復習の意味も兼ねている。
中等部から選択式授業になり。自分のスキルに合ったor興味のある授業を取れる。
単位制で卒業に必要な単位を取っていないと卒業できない。
飛び級者は飛び級した年度の全単位を取得したとみなす。
学内には寮もあり寮生はそこで生活している。もちろん男女別で離れた所にある。
問題を起こした生徒は貴族だろうが平民だろうが更生室に連行される。
どんな行動が問題行動とみなされるかは生徒手帳に書いてあるので確認するように。
手帳に書かれている事以外でも問題とみなされる事もあるので節度を守るように。
朝早く夜遅くまで食堂は空いている。これは働いている生徒に配慮した形。
夏と冬に長期の休みがある。寮生が外出する際は外出届を出す事。
授業の前に点呼を取り授業の出席日数もきちんと成績に入る。もし日数が足りなければ補修となる、もちろん長期休みもつぶれる。
もし他に聞きたいことがあったら遠慮なく職員室に来て質問する事。
という事だった。
飛び級かぁ。《マスターはどうするのですか?》しないかな?
《それはやはり?》うん目立ちたくないもんね。飛び級なんかしたら目立つっしょ。
それに友達とバカやったり騒いだりするのも楽しみだしね!!《友達・・・・まだ一人ですよ?》これから増やすんだい!!
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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