疾風
湿気で髪は膨張中
風で髪は爆発中
薄い長袖が丁度いい季節になった
もっともっと熱くなろうで
半袖になる日も近いだろう
今でも太陽の矢が肌を刺す
歩く距離で汗をかく
歩く距離で人に会う
使う金は相変わらず
焼けたハンドル
こもる熱
クーラーでやっと冷やされる車
強力な換気システムで空気を
まわす まわす まわせば
涼しい
昼は暑いから二両目が冷房車両とアナウンス
それでも、すっこし開けられた
ガッダダッン!
ダッダダッ キィ――ッ 信号です
窓からあふるる風は髪を乱しながらも乱暴に
髪の毛を前衛的にモデルに仕上げてくれる
なんか、ちょっと収まらなかった?
いや、おさまんないでしょ?
変異株なんてあんでしょ?
なにそれ、みなさま大好き
本物の「株」はいかがよ
私は一人なので、よくわからないですね
時自体から「コロナワクチン打つで~」の
お達しがこないんですよ
不安になって県のホームページを開くでしょ?
順次ですよ~老人からでしょ~順番に配りますよ~
え、待てない? じゃ連絡して下さい
券ないと無料じゃないですけど
あと時自体から通行費とかの援助もあるらしいですよ
ええ~~~~~~~~~
今日、出かける時に
とぉぉても涼しかった気持ちよすぎた
鼻から口からカラリとした空気が溢れ出す
こんなに気持ちいいなら
毎日マスクしてもいいじゃない
便利なのを買ったわ やったじゃない
あれあれ、みんなが私を見ている
通り過ぎたご年配のお散歩デスティニー
口に手をやる
マスク が ない
もう目的地まで半分
変えもない
マスクしないと入れてもらえない
ああ、だから気持ちよかったんだ
空気が幸せだったのだ
知ってしまった
マスクがないとハッピーいーえーい!
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