私の足は脚

根元から棒

美しい曲線はない

真っ直ぐに

木の棒

歩くのが辛い

いつか

誰かに

切ってくれないか

頼んでみるつもりだ

そうしたら

改造をして

膝が曲がるようにする

そうしたら

座れるようになる

壁に寄りかかり

一人

佇んでいることも

なくなって

みなの輪に入れる


脚の底に人形の足をつける

そしたら靴が履ける

また一つ

普通に近くなる


脚の周りに肉をつける

なんの肉でもいい

ふとももとふくらはぎをつくる


その上から皮を張る

肌触りの為に

ウールにする

人間になれただろうか


必死に人間になろうとしたら

人間は、もっと違うものになっていた

体が機械になっていた


機械人間になるには

お金が足りない

足りない

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る