ペン立てのマジック

十二色のマジックペンを買う必要はない

日常に必要なのは黒と赤

個別で売っているのに

まあ、買うと言うことは

お得感があるからで

残りの十色は使わぬ棚という

買いすぎた便箋やら

大きすぎる封筒やら

今すぐには使わぬ棚に置いてある


他に塩やアロマポット、ノリ、ホチキス、テープ

は、左の棚に置いてある

最近はマスクと領収書とビニール紐

とプーさん白ぬいぐるみがある

なんてことはない

まあまあ使うものである

実は印刷機の上にあるので

ちと邪魔ではあるが

そうそう赤と黒のマジックペンがあるペン立てもある

右にはテレビがあるので

首だけ動かして痛めている


今日は封筒に住所を書いて宛名を書いて

裏側に自分の住所をマジックペンで書く

ここまで黒

次に赤で〇〇とナイショの記号を書いて

中身を入れて郵便局に行く

月に二回であるが

封筒もペンも大事な日常品であるからにして

左の棚は日々の糧

右は日々の情報

目の前はガンバル機械


今日も向き合っているが

なにも始まっていない

なんなら左側の文豪具の方が働いているので

私はペン立てより働いていない

しかもマジックペンより働いていない

ああ、うん、働きたくない

ペンも持てないので

今日も打ち込むだけが仕事です

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