一日一編集『本の名前は』

朶骸なくす

海雲カルピス

五月六月

快晴は少なくて

よく見るのは

しらっちゃけた空と

ねずみ色の曇天

遠くでなる雷に積乱雲

山は霞がかっているいつのに

深緑は濃く濃く濃くて

それが上下じょうかしては

雲になり水になり

泳げる月日

今でもマスクをして回遊のよう

全てが六月というのなら

どうにもならないんだろう


もうカルピスつくってもいいですか

氷をたっぷり

シロップたっぷり

水をたっぷり

濃いめのカルピスつくってもいいですか


始めた何かが辛くなってくる時期

退職に退学に欠席に来月まで考える日々

なんのために、と悩む日々


濃いめのカルピスも売っているのでショートカット

昔は作るのが大好きだったのになあ

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