第二章 雑談と偽りの廊下
私は同じドアから出たのに違う廊下にいた
そんな不思議な現象を目の当たりにしながら
私は冷静だった
少し進むと怠惰のスケルトンさんがいた
「よぉ、ちょっと俺の雑談でも聞いてくれよ」
「なんですか?」
「ほぅ、ちゃんと聞いてくんだな。
お前、目に見えた物だけを信じる質か?だが、目に見えるものだけが全ての人生じゃねぇぜ。
目に見えるものを疑うってのも大切だ。特に物事が上手く行き過ぎてる時とかな」
どういう意味かは分からない。ただの雑談だもの。
と思ったけど、何故かとても大切な言葉に聞こえた
私は彼の話を聞いた後奥に進んでいった。
奥には人二人分の幅の廊下の片側に棘が、その先には逆側に棘があった。
あまりにも分かりやすい仕掛けで簡単に奥まで行けた
そう、あまりにも上手く行き過ぎた
そして最後の棘を越えようとした。
その時、怠惰のスケルトンさんの言葉を思い出した。
上手く行きすぎている時こそ、目に映ったものを疑え
私はその棘をよく見た目を凝らすとその棘はやけに目立ちやすくなってた。
私はその棘を触ってみた。
その棘はゴム製で、とても柔らかかった
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