第32話

小学校に上がると、あなたは、川崎病にかかった。


昔からそんなに丈夫な方ではなかったけど、


そんな原因不明の病気になるなんて…。


ママはね、親はね、

「自分が代わってあげたい」

って思うものなの。


最初にあなたの異変に気が付いたのはパパだった。


あなたを寝かしつけているときに、あなたが耳が痒いと言ったのが、兆候だった。


それがまさか、入院することになるなんて、思いもしなかった。


あなたが夜中に高熱が出て、パパが運転してくれて、救急に連れて行ったら、そのまま入院になった。


あなたは退院してからも学校に行きたがらず、結局、不登校になったわね。


病気は仕方ないけど、学校はまた別問題。


あなたの悩みをパパもママもなかなか理解出来なかったのかもしれないね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る