第18話 海外逃亡のすすめ

「伊藤さん、それはどういう事ですか。局長たちが裏切っているって話ですか」


「涼宮、もしも自分の身に危険が降りかかってきたら、海外に逃げろ、そっちの方が話が進みやすいであろう」


 涼宮は伊藤が何も対策5課を信じていないのだという事がわかると、笑顔が消え、険しい表情へと変わった。涼宮の中では、誰が敵で誰が味方か、まだわかっていなかった。もしかすると、全員が敵なのかという思いもあったが、まだ十分にそれを把握できていない感じである。

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