第2話 情報戦への思い

 伊藤政宗が対策5課に入るにはこのような経緯があった。それは第二次世界大戦でドイツが敗北し、ソ連が対日参戦、そして原爆投下による幕切れで終わった日本に対して、再度、チャレンジをしようというものである。


「それで伊藤殿、どうして日本は太平洋戦争で負けたと思います?」


「北方を重視していなかったからかな」


「それもあるかもしれませんが、情報戦で負けたからと私は分析します。伊藤殿、もう一度情報戦で負けないよう、やりましょうか」


 そんな話が出て、旧陸軍の伊藤が、対策5課に入るには、因縁ならぬものがあったようである。


「そんな話ではあるが、日本が現在のロシアの諜報網に勝てる要因なんてものはあるのかね」


 勝てる要因が見つからない中、伊藤は組織で頑張る事となる。

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