今日はみーみーひなまつり
今日は3月3日の桃のお節句ひなまつり。
3月3日はみーみーだから、猫の日の一環でもある。
まあね、猫のお菓子屋さんにとっては毎日が猫の日だから、いつものことなんだけど。
とはいっても、毎日「猫の日は定休日」を発動していては営業日がなくなっちゃうし、毎日パーティ三昧だなんて絶対良くない。だって、飽きちゃうし疲れちゃうし、お昼寝だってままならないし。たまにだから楽しいんだもの。
(猫の日のパーティーについては前回の「今日は猫の日にゃんにゃんにゃん♪ おやつはかわいいこねずみちゃん」をご参照ください(*・ω・)*_ _)ペコリ)
それで、三月三日は定休日でも特売日でもない。けども、お当番さんが、いつもとちがう。
仔猫たちが、わちゃわちゃお当番をしているんだ。女の子だけじゃなくて、男の子も混じっているはず。だれがだれやら。名前を訊いても、みんながいっぺんにお返事するから、わからない。「教えてあげない」なんて、防犯意識の高い
犬のおまわりさんじゃなくても、困ってしまう。
だけど、お菓子はちゃんと並んでいるから安心してね。
ひしもちにひなあられ。おひなまつりに因んだ可愛いものばっかりだ。
金花糖は、煮詰めたお砂糖を木型に流し入れて固めたお菓子。
招き猫などの縁起物、鳥や動物、海の幸山の幸といった可愛い形をしたお祝い菓子。金沢ではおひなさまに供えてお祝いをする。
おこしものは、おしもん、おこしもん、おこしもち、おしもちともいう。名古屋周辺の桃の節句の餅菓子。金花糖と同じに縁起物やお花、鳥や動物といった可愛い形をしているよ。
こねた米粉を木型に入れて形を作り、蒸し上げる。お店でも売っているけど、おうちでも作ったりする。
おひなさまに飾ったあとはお餅みたいに焼いて、お砂糖や砂糖醤油をつけて食べるんだ。
金花糖もおこしものもお砂糖や米粉だから、できあがったときはまっしろだ。それに、食紅で可愛く絵付する。
と、ここまで言えば、猫のお菓子屋さんの常連さんはピンとくるはず。金花糖もおこしものも、一般常識を超えたアーティスティックなものであることが。
なんせ、仔猫たちが大喜びで絵付したんだもの。
そしてまた仔猫たちも金花糖やおこしもの以上にアーティスティックだ。勢い余って、キャッキャ、キャッキャと自分たちにも絵付けしたんだから。
仔猫だって泣いてばかりじゃない。やるときにはやる。やらなくていいことだって、やっちゃうよ。
もし子猫たちの名前がわかっていても、今となっては見分けが付かないから、まあ、おんなじかな。
犬のおまわりさんの方が、困った挙句に泣いちゃうよ。
とにもかくにも、楽しすぎて可愛すぎる猫のお菓子屋さんのひなまつり。
ご来店は、お早めに。
仔猫たちというものは、いきなり電池が切れたみたいにパタリと寝てしまうからね。いつ閉店するかわからないよ。
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