第185話 公園
昼間の公園は
どうしてこうも懐かしく
どうしてこうもむなしいのか
それはきっと
誰もが通った道だから
そしてもう戻れない場所だから
キラキラまぶしい太陽
しっとり輝く緑
少し錆びた鎖を軋ませ
ゆらゆら揺れるブランコ
ああ、確かにそこにいた
この全身で風を感じながら
ああ、もう二度と帰れない
ブランコには誰もいない
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