第184話　雷鳴


灰色の空を切り裂いて

雷が大地に突き刺さる

荒れ狂う光の眩しさに

気圧されながら目を閉じた


聴こえるのは

容赦のない断罪の声


爆音を伴う雨に

この地は洗い流されて

何もかもが今新たに

生まれ変わろうとしている


遠ざかる雷鳴

静まりゆく嵐


目覚めた朝にはきっと

澄み渡る青い空

穏やかなその裏側に

激情を隠して

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る