第174話 風の行方
強すぎるほどの春の風
踊る髪、目を細め
広がりゆく灰色の空
立ち尽くす足下に
力なく倒れた花
零れる薄オレンジの
花びらがなぜか
いつかの涙に見えた
歩き方を忘れたように
進まぬ足、冷える指先
唸りをあげる風の色
切なさが胸を衝く
行く手を阻まれる者
背中を押される者
その身を任せながら
息を潜め、また光を待つ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます