閉じる
表示設定
目次
第168話 帰る場所
鳴り響くサイレン
今日もまたどこかで何かが起こって
痛みとか哀しみとか
怒りとか苦しさとか
声にならない声が生み出されていく
通りすぎる赤色灯
僕はそれを見送りながら
ざわつく胸を押さえる
誰だって本当は笑っていたいだけなのに
どうして哀しみは
尽きることなく溢れ出す
遠ざかるサイレン
街は何事もなかったかのように進む
せめて今日はこのまま家へ帰ろう
守ってくれるあの帰る場所へと
ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）
応援したユーザーはいません
応援する
アカウントをお持ちの方はログイン
カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。
新規ユーザー登録（無料）
カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック！
カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう！
応援すると応援コメントも書けます