第162話 もどかしい春
終わる春が切なくて
始まる春が待ち遠しくて
私の知っていた春は
確かにそんなものだった
こんな優しい桜色の中で
どんな顔して見送ろう
こんなに胸の高鳴らない
春をどうして見送ろう
始めたくても始められない
このもどかしい春に
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