第146話 信じる


何かの終わりは何かの始まりだ、と

そんなことを聞いたことはあるけれど

能天気にそんな言葉信じられるほど

純粋なままではいられなかったから

終わりは終わりでしかないよ、なんて

諦めにも似た気持ちでいたりして


それでも、疑いながらでも、

その言葉を信じてみたい自分がいる


こんなとろとろと温かい日差しの下

ほんの少しだけでもいいから

何かが始まることを期待してみたい

何かが始まると信じていたいんだ


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