第25話 鼓動
道端に座り込む
息を殺しながら
流れる車の音
街の喧騒が煩くて
両手で耳をふさいだ
感じる心臓の音
こんなに夜の中
沈もうとしてもまだ
僕は生きている
ここに生きている
何故かは分からない
涙が一つこぼれた
街の灯り映しながら
キラキラ堕ちるそれを
見送って立ち上がる
再び歩くために
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