百合を召しませ ~悪役令嬢モノの世界で、聖女の私は誰と幸せになれますか?~

瀬尾 音々

プロローグ

 やさしいおとうさまとおかあさま。あそんでくれるみんな。

 おいしいごはん。ぽかぽかおてんき。ふかふかベッド。

 

 私の人生の絶頂期は、三歳までだった。



「東町のパルマは泉の女神!」


 そう、この厄介な加護を受けるまでは。

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