2-5 悪意の庭園 前半

●悪意の庭園 前半


GM : では、皆さんは別館を出て中庭に置かれた、生垣の迷路の前に居ます。


ルルン : 「どうする?」


ルカ :GM入り口はどこです……?


GM : 目の前にぽっかりと入り口がありますよ。そこから入っていく形になっているようです。それ以外は生垣の壁となっていますね。


ミミ : 足跡とか痕跡みたいなのは無いの?


GM : お、ではそう思うなら、庭園の入り口までに複数の足跡が見てとれますよ。これも一列縦隊なので数は分かりませんが。


ミミ : 別館の側面から伸びてる感じ? まだ列車ごっこしてんのかよ。


GM : まさにそうです。 因みに、別館の側面には壊れた魔動機が3体、今の位置から見えるだけで転がっています。


ルカ : 弱い蛮族から壁にされて消えていくのですね。足跡を辿っていきましょうか。


ミミ : だな。


GM : はい、足跡を辿っていくと入り口に到達する訳ですが……。入り口を跨いだ途端、足跡が消えていますよ。


 さてさて……第2の障害である、この生垣の迷路を冒険者達はどう攻略するのでしょうか。


ルルン : 地面は土?


ルカ : それは足跡がつかない土地ではなくですか?


ミミ : 隠蔽判定をされたってことか。


GM : 地面は土、左右は3メートルの生垣の壁。自然環境です。


ルカ : 魔法的な何かがこの庭園全体を覆っている可能性もありますね……。


ルルン : 私たちの足跡はついてますか?


GM : 入り口に入って土を踏んで見ると、足跡はつきますが、数秒経てば足跡が消えていきます。


ルルン : 「魔域の妨害かなぁ」


ミミ : 「ふむ、これでは手分けも儘ならないか」


ルカ : 「不思議ですね」


ルルン : 入口からは道は1本?


ルカ : 2、3回足跡をつけて消えるのを確認しています。


GM : 少し経っただけでは、完全には消えませんけどね。おぼろげになっていき、最終的には消えるようです。入り口からは道1本。しかし、少し進むと早速二手に道が分かれていきますよ。突き当りまで行き、左右を見渡しても、どちらもその先ではまた二手になっており、完全に迷路のようです。


ルカ : スケッチブックと羽ペンを取り出してマッピングしますね。


アルフレッド : 「ジークよ!」 騎乗してます。


ミミ : 因みに分かれ道から見える左右の道は両方とも景色は変わらない?


ルカ : ペラペラとめくってまっさらなページを開きます。


GM : 景色は変わりませんね。


ルカ : 「左右どちらへ行くか……判断材料が有りませんね……」


ミミ : 「何とかすれば上から覗けるんじゃないか?」


ルルン : 「どうやってみるの?」


アルフレッド : 「わしが抱えてやろうか? がははは」


ルカ : 「あ、お願いします。僕が上から見てみます」


ルルン :はっぱちぎれます? 


GM : 生垣の葉っぱは千切れますよ。


ちぎったらそのままですか? 再生する?


GM : ちょっと千切る感じですか? それなら早送り再生しているかのように葉っぱが戻っていきますよ。


ルルン : なるほど。


ルカ : 手に残った葉は?


GM : そのままですね。


ルカ : 凄い細胞分裂。無限に茶葉作れますね。


ルルン : 生け垣を何とかするのは難しそう。


アルフレッド : 「ルカよ ジークからわしの肩まで登ってこい」


アルフレッド : 補助動作 トーテムポール。


ルカ : 登るのは主動作ですね。


GM : (笑い) では、ルカが騎乗したアルフレッドの肩に登ります。ダウレスのジークは馬くらいの高さがあるものとして、3メートルは越えられるとしましょう。


ルカ : 「わっ……とと」


ダウレスのジークくん : 「ちょっと重いんだけど」


ルカ : 「え? アルフレッドさん、今何か言いました?」


アルフレッド : 「え? わしは何も」


GM : 生垣の上から顔を覗かせますか?


ルカ : はい!


ルルン : 「楽しそうなことしてる!」


ルカ : 「意外と……バランスが……」


GM : では、ひょっこりと顔を覗かせます。 かなり広大な迷路が広がっているのが見えるでしょう。くねくねと曲がり、迷路となった庭園は抜け出るのに苦労すると思うでしょう。時折、開けた場所があるのも目に入ります。


ルカ : あそこが戦闘エリアか……。


ルルン : こわい


GM : その先には、本館らしき屋敷の屋根が見えます。また、北東側にはかなり高い物見櫓がありました。高さ10メートル程でしょうか。物見櫓の上には、何か魔動機らしきものが佇んでいます。物見櫓に行けば戦闘か、もしくは見つかった時点で戦闘か。


ルカ : とりあえず見えた図を描き写していきます。


ルカ : 物見櫓は潰していきたいですね……。近付いたら撃ってくるタイプかもしれませんが。


GM : スケッチブックを持っていたので、ある程度迷路の図を書き写せました。


ルルン : 「なにか見えたー?」


ルカ : 「はい、だいたい描き写せました」


GM : と、せっせと描いていた所、ルカは生垣に異変を感じます。


ルカ : 「……?」


GM : 生垣が生き物のように蠢き、葉の間から棘の生えた蔓がルカの生垣よりはみ出した所。つまり顔目掛けて飛びついてきます。


ルカ : 「ルルンさん! これを!」描き写したスケッチブックを投げます。


ルルン : 「わっ!!!!」スケッチブックをぎりぎり受け取ります。


GM : 2d点の確定ダメージをどうぞ。


ルカ :(ころころ) 6です。


system : [ ルカ ] HP : 21 → 15


GM : そして、その衝撃でルカは転倒します。落下ダメージをどうぞ。 3メートルなので15点の物理ダメージです。


ルカ : 受け身……。15。受け身出来ました!


GM : ノーダメですか……。うまく受け身を取り、衝撃を回避しました。


ルカ : 「っ……」


ルルン : かっこいい


ルルン : 「大丈夫!?」 とかけよります。


ルカ : 「は、はい。少し棘で顔を切られましたが」


ルルン : ヒールウォーターをルカに作成します。(ころころ)成功。13点分回復!


ルカ : 「横着はできないようになっているみたいですね……ありがとうございますルルンさん」


GM : 蔓はその後、するすると生垣に戻っていきました。


ミミ : 「地味に時間差で妨害してくるところも性格悪いよねぇ」


ルカ : 女の子の顔が傷つかなくて良かったです。


アルフレッド : 「トーテムポールは使えんか」


GM : ただし、地図はある程度作成出来たので、この後の判定にボーナスをあげましょう。


ルルン : 「はい!」と言ってルカにスケッチブックを渡します。


ルカ : 「ナイスキャッチでした。お陰様で地図は無事です」


GM : では、この先の迷路を踏破するには判定を行って頂きます。判定は探索判定。通常通り、10分の経過となります。ただし、1回目は自動失敗。これは免れません。


ミミ : 判定の代わりに草焚くとか他のことできない?


GM : 移動して迷路を歩いているものとするので、出来ないとします。草を焚くのは止まってる状態にしましょう。


ミミ : りょ


ルカ : 1回目は自動失敗とのことで…どうなるのでしょうか。


GM : 2回目以降は、目標値18の判定に成功すれば奥へ進む事が出来ます。1回失敗する毎に達成値に+2のボーナスが累積していきます。累積は+4が最大です。そして、探索に失敗する度、イベント表を振り、出目に応じたイベントを適用します。地図作成したので、+2のボーナスを最初から与えます。これは失敗する度に追加されるボーナスとは別の累積分としてカウントしますね、つまり最大+6になります。


GM : これは目標値18の探索をクリアするまで有効です。


アルフレッド : 「とりあえず行動じゃ!」


GM : 最初は自動失敗なので、イベント表確定です。


ルカ : イベント表……4が出ました。


GM : では、迷路を探索していきます。隊列はどうなっていますか?


ルカ : 「僕が先頭です。そのあとにアルフレッドさん。ルルンさん。ミミさんが最後です」


GM : 了解です。では、全員罠回避判定をどうぞ。目標値は12です。ルカとミミが抜けましたね。前方の通路に落とし穴がある事に気づきます。


ミミ : また古典的な……。


ルカ : 隠されている落とし穴ですか。


ルルン : 気分が上がって周りに気がいってたかもしれない。


GM : 地面に偽装しているもので、複数落とし穴が用意されています。これは避けて進む事が出来るでしょう。


ルカ : 「あの地面……少し不自然ではありませんか?」


ミミ : 「だな、色が多少違うように見える」


アルフレッド : 「落とし穴とは舐められたもんじゃ」


ルカ : 「油断は禁物ですね……落ちた先がどうなっているかわかりませんから」


ミミ : 「串刺しは勘弁したいところだね」


ルルン : 「えー落とし穴どこ?」と進んでいきます。


ルカ : 「ルルンさんっ!」引っ張って止めます。


ルルン : 「!!」


ルカ : 「危ないです。すぐそこですよ」


ルルン : 「全然わかんない……」


ルカ : 「大丈夫です。安全な位置を通りますので、僕たちの後ろを付いてきてください」


GM : そうですね。ルカとミミが誘導し、指し示す事で落とし穴は無事回避して進む事が出来るでしょう。


アルフレッド : 「ゆっくりじゃ。うわほっ!? 誰か押したじゃろ!!」


ルルン : 「はやく行ってー!」


GM : (笑)では、落とし穴地帯を抜け、さらなる迷路へ挑みます。今度こそ、探索判定をどうぞ。


ミミ :(ころころ)……だめだ16


ルカ : 僕もダメでした。11です。


アルフレッド : わしもじゃ。14


ルルン : 全然だめだ。11……


GM : では、まだ迷路を抜ける事は出来ず。しかし、着実に進んでいる気がしますね。イベント表をどうぞ。


ミミ : (ころころ)1だ。終わった気がする。


ルルン : おわぁ


ルカ : 1の目はやばそうです。


GM : 迷路を進んでいる皆さん、全員危険感知判定をどうぞ。目標値は15です。


ルルン : BGMが不穏なんだけど。


GM : ミミが17、ルルンが12、アルフレッドが13、ルカが12ですね。


GM : 素晴らしい。ミミが予兆を感じ取る事が出来ました。生垣が不意に生き物のように蠢き始めています。そして、新たな壁を生成しようとしています。植物の動きとは思えない、機敏な動きでした。パーティは半分に分断されます。ミミは予兆に気づけたので、どう分断出来るか選べます。


アルフレッド : 「ほえー。ずっと生垣じゃな」


ミミ : 「……おい、ここの壁、こんなところにあったか?」


ルルン : 「? ミミさんどうかした?」


ルカ : 「……壁ですか?」ではミミさんの指した方に近付いていきます。


アルフレッド : 「なにかあったのか?」 みんなのところへ行くぞ。


ミミ : 「……間違いない、この迷宮、蠢いてるぜ。……とにかく、全員固まって――」


GM : その言葉の瞬間、壁が唐突に生成されます。


ルカ : 「!?」


ミミ : 「ちっ」


ルルン : 「!!」


アルフレッド : 「なんなんじゃ!!」


ルルン : とっさに身を引きます。


アルフレッド : 「おっふ」 ルルンを受け止めるぞ。


ミミ : こっちに来ようとしてたルカの腕を引き寄せます。


GM : 無数の植物や蔓が架け橋のように、左右の壁を繋ぎ新たな生垣の壁となりました。


ルルン : 「アルさんありがとう!」


ミミ : 「……してやられたな」


ルカ : 「助かりましたミミさん……」体が半分になるところでした。


ミミ : 「どういたしまして」


ルルン : 「ルカ君!! ミミさん!! 大丈夫!?」と叫びます。


ルカ : 「これは……」改めて生垣を見ます。


GM : もはや生垣の壁の向こうで姿が見えず、声だけが聞こえる状態に陥った冒険者達。


アルフレッド : 「怪我はないか? ルカ! ミミよ」


ルカ : 「大丈夫です! ルルンさん、アルフレッドさん、そちらは無事ですか?」


アルフレッド : 「こっちは大丈夫じゃ」


ルカ : ほっとしました。


アルフレッド : 「そっちはどうじゃ?」


ミミ : 「問題はないよ、速やかに合流したいところだね」


ルルン : 「これ……どうしよう」燃す? 燃す?


GM : これより先は、合流する為の判定を行っていく事になります地図作成判定に成功すれば、行き来した道を辿りお互いに合流出来ます。因みに、二組共移動して地図作成判定に挑む場合は目標値16


ルルン : その火が燃え移って誰か死にましたってなったら立ち直れないからやめとく。


ルカ : それは困ります……。


GM : 片方が待って動かない場合は、目標値が14になります。また、地図作成判定に失敗した場合、分断時のイベント表を振ってもらいます。


ルカ : とりあえず生垣にモールを叩きつけようとしています。単純なので……


ミミ : 生垣覗いた時のダメージを理由にルカ君を止めます。


ミミ : 「多分無駄だぜ、やめておきな」


アルフレッド : 「ルカよ、落ち着くんじゃ。ルルンはわしが守る。だから今は耐えるんじゃ!」


ルカ : 「わ……わかりました……」


ルルン : 「うーん。早いとこ合流したいよね……ルカ君! ミミさん! 今からそっちいくからちょっとまってて!!」 と叫びます


ミミ : 「確かに、片方は大人しく待っていた方が得策だな、では任せたよ」


ルルン : フェアリーウィッシュ使おう! 行使判定成功!結果は(ころころ)13……今日はだめかもしれない……。 


アルフレッド :(ころころ)12じゃ。


GM : では10分経過し、イベント表。結果は6!?


GM : 迷路を彷徨い歩くも、道を間違えたか、もしくは生垣が動き迷路が変化したか……一向に合流出来ない。行き止まりに突き当たってしまう。だが、そこにはボルグの死体が転がっていた。死体は何かアイテムらしきものを抱えている……。


ルカ : ウェンディ様に感謝。


ルルン : 「アルさん! なにかある!」


アルフレッド : 「なんじゃなんじゃ」


GM : トレジャードロップ表Bです。2dどうぞ


ルルン :いいのこいこい(ころころ) 6!


GM : スピードポーションでした。


ルルン : 「?? ポーション?」


アルフレッド : 「蛮族共ポーションなんぞ使うのか!?」


ルルン : 「お土産できたね!」


ルカ : その間に自分の手当をして待ちます。キュアウーンズ。(ころころ)成功。お。6ゾロ1です! 12点分回復しました。信心深いところが出目に現れてしまいましたね。


ミミ : ルカの魔法行使の後に魔香草をルカに使用。判定は成功。7点分回復だ。


GM : 地図作成判定をどうぞ。


ルカ : 「ハルーラ様……ルルンさんとアルフレッドさんをお導きください……」出目を与え給え。


アルフレッド :(ころころ)13


ルルン : もう一回フェアリーウィッシュ! (ころころ)ここで6ゾロ……21。


ルカ : そこではなく……!


ルルン : えーーーん


ルカ : 地図作成の出目を与え給え……! 


ルルン : ウィッシュもつかって地図作成します……。(ころころ)13。もうだめだ……


ルカ : くっ……! ルルンさん僕の渡した指輪は!?


ルルン : ある……。


ルカ : 「ミミさん……やはり僕たちも移動したほうが良いのでは……」とソワソワしだします。


ミミ : 「一番遭難しやすいパターンだぜそれは」


ルルン : ルカ君にあとで指輪かえします……指輪割ります……


アルフレッド : 「ルカの指輪か……」


ルルン : 「ごめんね……」


ルカ : お二人と無事に合流できるのであれば指輪などいくらでも!


GM : では+2で目標値到達。曲がり角を間違えて通り過ぎそうになりましたが、すんでの所で気づきます。そこを進むと、一度通ったような所に戻れるでしょう。その先に、分断されたルカとミミの姿が。無事合流です。


ルカ : 「……!!」


ミミ : 「やぁ、無事でなによりだ」


ルカ : 「お二人共、ご無事でしたか!」と2人に駆け寄って行きます。


ルルン : 「ルカ君ごめんね……指輪……割っちゃった……」


ルルン : 私の出目が悪かったせいで……


ルカ : 「そんな事は構いません。お怪我は有りませんか?」


アルフレッド : 「ルカの指輪のおかげじゃよ」


ルルン : お花と一緒にしょんぼりしてます。


アルフレッド : 「なに、ルカがもっと良い物をくれるさ! がははは」


ルカ : 「はい。指輪ならお店で買えますから」心底安心しています。


ルルン : 「怪我はないよ。大丈夫! あ、あとアルさんがこれを見つけたの」 とスピードポーションをみせます。


ミミ : 「ほう、脚力強化のポーションか。やるじゃないか、これは高く売れるんだぜ?」


アルフレッド : 「ボルグが一体倒れておった。先の3体以上の内1体かの」


ルカ : 「相手も相当消耗しているようですね」


ミミ : 「そこはお互いサマということか」


アルフレッド : 「もしボルグがポーションを持って来ていたとすると厄介じゃな」


ルカ : 「相手もそれなりに備えてきているということですね」


ミミ : では迷路攻略に戻るか?


ルカ : ええ。無事合流できましたので、先へ進みましょう。


GM : では、探索判定をどうぞ。ここでルルンが達成値20で成功です。では、成功したので迷路の奥へ進む事が出来ます。


ルルン : 失敗は取り返さないと(震え声)


ルカ : そんな気負わないでください!


ルルン : えーーん


GM : しばらく進むと、開けた場所に出ます。20メートル程の正方形に形どられた広場は、太陽の照りを受けて、開放感があります。しかし、中央付近には誰かが居るのが見える。奥には、生垣にもたれかかるようにして座ったドーンウォーカーが2体。体を幾重にも切りつけられて出血しながら息絶えている。その手前には、蔓の塊のようなものが広場の中央付近にある。よく見れば、蔓の隙間から人の体のようなものが見えた。腕には目のような文様がいくつも描かれており、アルボルではないかと推測出来る。 恐らく以前に出会ったセルシェルらしきアルボルは、体の至る所から蔓を差し込まれ、寄生されているように見えた。


ルカ : 「……」


アルフレッド : 「あれは!」


ルルン : 「セルシェル!!」


ミミ : 「痛ましいな、寄生されているのか」


GM : セルシェルは地面の上に横たわったまま、微動だにしない。辺りには何体かの植物モンスターの死体も転がっており、地面に飛び交う血痕から察するに戦闘があったのだろう。結果は植物モンスターの勝利に終わったようだった。という感じです。


アルフレッド : 「ぁぁ、借りを返せなんだ」


ミミ : 「奴らはウェンディ嬢と面識がない筈……ということは本物か」


アルフレッド : 「先に入っていった蛮族は奴らじゃったのか」


ルカ : 「何処かから情報を得てきたのでしょうか……」


ルカ : 植物からの奇襲が考えられます。警戒しつつ近付くか、探索しながら近付く……でしょうか。


ミミ : 「大方、やつらもあの街に潜んでいたんだろうねぇ、あの騒ぎならウェンディ嬢が攫われたことを知っても不思議ではないね」


ルカ : 「なるほど」


ミミ : 知力の指輪をルカからもらったってことでいい?


GM : 結構ですよ。


ルカ : 「ミミさん、これを」と指輪が割れた指にさっと指輪をはめます。


ミミ : 「助かるよ」


ルカ : 知性の指輪外したところに俊足の指輪を付けています。


GM : では、まずはまもちきしましょう。


GM : 蔓の塊 魔物知識判定どうぞ。


ルカ : (ころころ)全員抜けませんでした。蔓の塊と戦いましょうね。


ルルン : 蔓の塊だ。


GM : ま、まさか。


ミミ : 知力の指輪割るわ。+2で達成


GM : メリアミスルトゥ 6レベルの植物です。


 今回、メリアミスルトゥの最大の特徴でもある「○着床」については、発動した対象と同座標に居続け、補助動作で解除か、離れると着床も解けるという裁定としています。GMにはこの魔物を沢山出さねばならぬ理由がある故。余談ですが、「○着床」という能力を持つ植物モンスターが居ることを2.5になって知った時は驚天動地でした。良いですよね、この能力。


ルルン : えっ寄生されちゃう?


ルカ : ルルンさんをお守りしなくては。


GM : 皆さんが現れたのを察したのか、広場の右手側の通路から大きな植物が姿を現し始めます。戦闘は避けられないでしょう。


ルカ : あ、僕、にゃーん! 獣変貌し全ての負の出目を担います。


GM : 別のメリアミスルトゥも2体、奥から現れますね。因みに、セルシェルはまだ生きており、残りHPは5点です。戦闘へ入ります。戦闘は上級戦闘 敵は固定値。マップは20×20。もう一種類の方のまもちきをどうぞ


アルフレッド : 「待っておれ、セルシェル」


GM : 大きな花 魔物知識判定をどうぞ……ルルンとアルフレッドが弱点抜きましたね。


GM : ブラッディーペタル 5レベルの植物です。


GM : 彼我の距離15メートルです。先頭はアルフレッドとルカは固定。その後ろ、3mまでの位置に後衛を置いて下さい。


GM : メリアミスルトゥ2体はルルンに熱い視線を送っている……。


ルルン : 熱い視線を感じてる。


ミミ : モテモテじゃん?


ルルン : モテモテダナー。寄生はされたくない。


GM : ※ハウスルール 熟練戦闘はスクエアマップで管理。斜めマスも1メートル換算。乱戦エリアの角を抜けるように移動する場合は、乱戦エリアに踏み込んだものとして扱います。また、オンラインセッションツール上のマップ座標を用いています。

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