第3話 教会の孤児院
人さらいから助けた子供たちに連れられてゼオンは下町にある小さな教会にたどり着く
「ここが私たちのお家だよ」
「え?ここ教会だけど・・・」
「そうだよ!」
言葉が詰まる どうゆうこと?
疑問が残る中 子供たちはグイグイとゼオンを引っ張る
教会に入るとそこには助けた子供以外にも数人の子供たちがいてその子供たちの面倒を見るように一人のシスターが立っていた・・・
ただいま!と声をあげてゼオンを引っ張る子供たち
おかえりなさい!と返事するシスターと子供たちだが、見慣れない人がいて沈黙が続く
「えっとね 私たち悪い人たちに連れて行かれそうになったところをね! サッて現れて シュッと殴って バンって蹴ってとにかくスゴいお兄ちゃんなの!!」助けた女の子が子供らしい表現で説明してくれる。
「だからね!助けてくれたお礼がしたくて・・・その あっ!お兄ちゃんスゴくお腹減ってるの!みんなに聞こえるくらいお腹鳴ってたの!」
やめてくれ 恥ずかしい ゼオンは顔が赤くなる
「わかりました。お礼になにか食べさせてあげたかったのね」
まるで聖母のような温かく優しい口調でシスターが語りかけた「うん! そうなの!お姉ちゃん!」女の子は元気よく返事をする
「さぁ みんなお食事の準備をしましょう」シスターの言葉に はぁーい!と返事する子供たち
シスターはゼオンに近づき「この度は子供たちを救ってくださりありがとうございます。ささやかではありますが、お食事を用意しますね」やはり柔らかい口調で優しい人だなぁと思ったゼオン
「あの~すみませんここは?」と聞いてみる
「申し遅れました。私はこの教会と孤児院をけん引するルピスと申します。」
なるほど 教会兼孤児院なのかと理解するゼオン
「俺はゼオンです。はじめまして」
お互い握手をする
その日 料理はシチューだった
子供たちはいつも通り食べていたが、ゼオンは一人涙を流しながら食べていた
「ああー久々の食事だー!うまい!うまいよー!」心の声は涙となって溢れ出ていた
その表情に変なのっとツッコまれ、みんなで笑い合いながら食事をしていた・・・
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