Death School
@cafe_mokaa
第1話 篠宮 蒼
「自分は何をしたいのか、どのように生きたいのか、分からないまま日々は過ぎていく。特段したい事も、夢も、欲しいものもないけれど生きている。考えてみればこんな事って不思議なのかな?誰か助けてよ…」
俺は目覚めた。
「またあの夢かよ。毎回毎回なんなんだ…」
俺は最近、このような夢を見る事が多い。このような類の夢を見る時は、決まって目覚まし時計かのように外の鳥が鳴いている。
「おいで。お鳥さん。君のおかげで今日も起きれたよ」
なんて通じるわけもないのに話しかけて朝の挨拶をするのが日課みたいになっている。窓際にエサが置いてあるので、これは実質ペットだ。
「蒼〜起きてるの? もう7時30分よ。ご飯済ませて学校に行きなさい〜」
「もう起きてるよ。今行く」
どこの家にもある朝の会話をして、制服を着て家を出る支度を済ませる。
5分後
「今日は学校の帰り遅いの?」
「いつも通りだと思うけど、どうかした?」
「あら、そうなのね…」
「? まぁ行ってくるよ」
この時感じた違和感は何だったのか。この時学校へ行かなければよかったのかは分からない。
だけど、篠宮蒼と向き合う事を決心したのはこの日だ。
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