とある海
バブみ道日丿宮組
お題:子供の海 制限時間:15分
とある海
道を歩く上でよくあることといえば、片方の靴が落ちてたり、脱いだと思われる靴下が落ちてたり、麦わら帽子が落ちてたりという紛失事故のようなものがある。
そこで大事なことは、見知らぬ女物下着も落ちてるということだ。
思春期を過ぎた頃であっても、それは思わず拾ってしまうほどにエロさがある。
そんなものを持ち帰るのは至極当然のことといえよう。
これはかわいいこの、これはクラスのあのこの。想像が溢れ出てやまない。
最近は遠征して、海までやってきた。
夏のシーズンもあって、人が多い。
子ども、大人、老人、男、女、ムキムキマッチョ。見渡す限り、肌色面積が多い。
ここはヌーディストが専有してる海岸。そのため、裸族を大量に見ることができる。つい視線があそこにいったり、こちらにいったりと落ち着かない。
カメラの一枚でも取れれば、あとで使うことができるのだが、明らかにバレてしまうのでそんなことはできない。
だが、
「ねぇ、やっぱり帰らない?」
撮影対象がいれば、話は違ってくる。
彼女である存在を撮るついでに他の女性を撮影する。これに不可抗力はない。
「水着を脱げっていってるわけじゃないんだから、大丈夫でしょ」
僕も人前で全裸というのは耐えきれなさそうなのでちゃんと海パンをきてる。
「デートなのにこんなところ連れてくるなんて、サイテー」
顔を赤くするのは僕の彼女。全裸でないのは大変残念だが、黒いビキニはとても似合ってる。見えないからこそのエロさがそこにある。
「でも、海にいきたかったでしょ?」
「他の場所でもよかったじゃない。なんでここなの?」
歩いていける海岸は他にも3つある。そっちは普通の海で、全裸の人はいない。
「ほら、クラスメイトとかいたら恥ずかしくなるでしょ? 僕はシャイだし」
「だったら、プレゼントに脱ぎたてのぱんつとか言わないで」
「彼女のぱんつだよ? そこに夢があるじゃないか」
「だったら、本体を触ればいいじゃない!」
声が大きかったせいで、いろんな視線を浴びた。
彼女は萎縮してしゃがんでしまう。
「僕らにはまだそういうのははやいんじゃないかな」
「……だったら、他のこの写真とか撮らないで」
バレてた。
「ソンナコトハナインジャナイカナ」
あぁ心の中が漏れ出す。
その後何発かのビンタを食らいました。
とある海 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます