依頼
バブみ道日丿宮組
お題:あきれた電話 制限時間:15分
依頼
「よく知らないけれど、いったいどういうことなの?」
『30分説明してそのこたえはちょっとないかなぁ』
「わかりにくいことをわからないまま説明されたら誰でもそうなる」
『わかりやすくしたつもりだったんだけどな。やっぱ直接会って話そうよ』
「あなたには会いたくないから結構よ」
『そのわりに答えを求めるよね? 口説明には限界があるよ』
「それなら直接会っても変わらない。なら、電話で済ませるべき。あなたとの関係を噂されるのも最悪だし」
『そういわれると悲しくなるね。僕っていったいなんだろうって考えちゃうよ』
「あなたがどう考えるかは知らない。私は結果がほしいだけで、経過は必要ないの。だから、ちゃんと話して」
『……はぁ。こうやって長電話するのも人によっては噂されないかな』
「部屋の中にいるのだから、他人は関係ないでしょ。まぁ母さんが不審に思うことはあるかもしれない。けれど、娘がなにをしてたとしても結果させ残せてれば文句は言われない」
『ほんと嫌な家系だね。教育方法に不思議があるよ』
「そう? 結果が確定しなければやる意味がないのだから理に適ってる方針だと思う」
『干渉しない関係というのも場合によってはありなのかなぁ』
「いいから本題を話しなさい。ターゲットをどうやって消すか。一番いい答えを出しなさい」
『僕を好きに使うなら少しくらい関係を良くしようとは思わないの?』
「思わない。手段はあくまで手段であって、人ではないから」
『そっか。まぁいいよ。もう5年の付き合いだからね。君との交渉は無理だってわかってる』
「なら、早くして」
『じゃぁ結果だけ。明日ターゲットである彼女は飛び降りるよ』
「そう。良かった。あのこの存在は学生生活を乱すからこれで安心して毎日を過ごせる」
『そこにいたるまでの苦労が大事だと思うんだけどなぁ』
「いらない。干渉する必要のない人物を干渉しない人がどうかする。そんなことをいちいち記憶に残しておいても損しかない」
『その考えで30人も死んだってわりと凄いことだよね』
「あなたが殺したんだからね?」
『そう。僕が殺した。そして誰に命じられたという証拠はない』
「話は終わりね。またターゲットができたら連絡する」
『こないことを祈ってるよ。じゃあね』
依頼 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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