2-1.航行、進みゆく船


GM じゃあそんな感じで7日くらい過ごした後ですね、そろそろ岩礁地帯に入るそうです。静かにするように、とおふれが出されます。


アンディーブ じゃあアンディーブはスルスルっと見張り台に登って、1000ガメルもする望遠鏡で見てみよう。


GM 1000ガメル!?


アンディーブ 1000ガメルもするんですよこの時代の望遠鏡は。それで5倍率とかですから。文明の利器はどれだけ強力か。


GM じゃあその……1000ガメルする望遠鏡で見てください。


アンディーブ はーい。


GM 何を見ますか?


アンディーブ とりあえず岩礁地帯って言うから岩礁だね。


GM はいはい。まあ、船が通る隙間がないほどとは言わないけど、ゴツゴツ岩が見えます。


アンディーブ 他のところ通るわけにはいかないのかな?


GM 「ここ通ると早ぇんだよ」と船長が言います。


アンディーブ ……近くにいる。大きな声を出すなと奴が言った以上奴は近くにいる。


GM 登ってったのが見えたので近くに来ました(笑)


アンディーブ 狭いのに(笑) ドワーフなんだから。じゃあドワーフの背が低いのを良いことに上にちょっとのっかかって望遠鏡で見るよ。


GM 特に文句は言いませんね。


アンディーブ 支えがあってとても良い。


GM 良かったです。


アンディーブ とりあえず小声で「大きな声を出さない方がいいんだよね?クジラがいるんだよね?」と。


GM/船長 ああ、そうそういるんだよ。それで見たら見えるんじゃないか?


アンディーブ 空を飛んでるクジラは見たことないからな。ちょっと見てみよう。


GM はいはい。じゃあスカウト知力で振ってください。知力パッケージ。


アンディーブ (コロコロ)15。


GM はい。じゃあなんと! 船長の言う通り、ちょっと遠いところですけど、空をクジラが飛んでます!


アンディーブ こわい(小声)  クジラだよ(小声)


GM 真っ白で綺麗なクジラですね。


アンディーブ こわい。……クジラっておいしいの?


GM/船長 え? 食ったことねぇけどよぉ……あんまり旨くはないんじゃないか?


アンディーブ 進路を変えたりしないの?


GM/船長 おとなしいヤツだよアイツ。ちょっかいかけねぇ限りマジで襲って来ねぇんだ。


アンディーブ それは良いことだね。


GM/船長 一回ちょっかいかけて怒られた。


アンディーブ うん、それは怒られるね。


GM/船長 「そん時一回船が沈んだんだ」ってけらけら笑ってます。


アンディーブ あーん……無茶しやがって(小声)

クジラ怒らせたらそりゃそうだよ。


GM/船長 「いや、ちょっかいかけたって言ってもそんなかけたわけじゃ……」とぶつぶつ言い訳をしています。

「本当はこの辺にいるわけじゃないらしいんだが……まあアルフレイムの方だな。あっちのやつが紛れ込んで来たらしい」


アンディーブ へえ。じゃあ確実に近づいてはいるんだ。良いことだね。


GM/船長 迷ってるだけなのでそのうち帰るか、もしくはここはここで落ち着いてるのかもしんねぇ。


アンディーブ クジラの時間感覚は長いかもしれないしね。


GM そうですね。大きさは……いやこれわかるのかな?


アンディーブ クジラの大きさを知ってるか岩礁の大きさがわかれば。


GM ……じゃあわかりませんね。


アンディーブ 終了ですね。なんか遠くにいそうだけどデカいから距離感がわからん……見たことないからしょうがないね。大きいから結構近いんじゃないかなってアンディーブは思ってる。


GM 船長はゆるそうな顔をしています。


アンディーブ まあいいか。


GM/船長 マジで襲ってこねぇよ。こっちからちょっかいかけない限り。


アンディーブ はーん。……まあまあ、岩礁のあたりを見てよう。


GM はいはい。まあ何回か行き来したことあるらしいので、船員さん達も慣れたものですね。あまり大きい声も出さず、合図しあってうまくやってるようです。


アンディーブ 息を潜めて望遠鏡で見てよう。


GM ほいほいアンディーブさんはそんな感じで。他のお二方もお静かに過ごされるでよろしいですか?


クレイン よいぞ。


アーティ うん。


GM フォルンも静かにしてます。


アンディーブ はい。


GM フォルンはひたすら船員さんの手伝いをしたり、皆さんにお茶を振る舞ったりとかコックさんたち手伝ったりくるくる働いているようです。


クレイン 仕事がないのを良いことにずっと酒を飲んでます。


GM はい。


クレイン よくわからんがこれを飲んでいると病気にならんのじゃ。本当じゃぞ?


GM 「そ、そうなんですか?」よくわからない顔でフォルンが酒を注ぎにきます。


クレイン 酒が飲みたくて言ってるわけでは……まあ良いお主も飲むと良い。


GM/フォルン わ、私はお酒は……


クレイン そうなのか?


GM/フォルン 「飲んだことがありませんゆえ」とおどおどしていますね。


クレイン この岩礁地域を抜けたら飲むと良い。


GM/フォルン 「そ、そうさせていただきます?」と首を傾げています。


クレイン そなたが悪酔いするタイプでうるさくなったら困るからの。


GM/フォルン なるほど冷静ですね、クレインさん!


クレイン 当然じゃ。いくら飲んでも酔わんからな。


GM/フォルン 「そうなんですか?」とまた首を傾げています。


クレイン 3時間はな。


GM/フォルン 神官事情がよくわからないらしく「3時間?」と。


クレイン そなたもサカロスの神官になればわかるじゃろう。


GM/フォルン わ、わたくしキルヒア様の神官ですので……


クレイン 神官位を授かっておるのか、すごいのう。じゃあクレリック技能はあるわけじゃな?


GM/フォルン は、はい、そうですね? ルーンフォークは信仰はできませんから!


クレイン 知識としては教えを知っておるけど、声は聞こえない! つまり魔法は使えないわけじゃ。


GM/フォルン は、はい。


アーティ アーティはずっと医務室でお薬で遊んでいます。


GM はい。特に薬師さんも止めることはせず仲間が増えて嬉しいなって顔してます。


アーティ 鉄剤に炭酸カルシウムをつけて……


GM/薬師のエルフ 「わー!」てはしゃいでます。


GM じゃあそうやって、岩礁地帯を進んでいきます。だいたい3日くらいかかるらしいですね。


アンディーブ 結構かかるな。


GM 皆さん夜はどんな感じでお過ごしでしょうか?


アーティ 夜はルーンフォークやエルフが見張りしてると思うから、アーティも諦めて見張りに立ってるよ。


GM ほうほう。他の二人は?


アンディーブ 夜は見えないからね。寝てるよ。


クレイン 寝ておる。


GM じゃあ見張り台のアーティさん。


アーティ うん。


GM レンジャー知力どうぞ。


アーティ はーい(コロコロ)10しかでない。


GM はい。じゃあアーティさんは違和感は特に無かったんですけど、そして船長が立てた他の見張りのエルフ達も特に違和感はなかったようなのですが、


アンディーブ お前も見張れよ暗視持ちだろ!


GM 今はドワーフの時間じゃなかったんです! 交代制なんです! それでですね、エルフとアーティさんが見張りをしていますと、皆さんの視線より少し高い位置で激しい灯りが瞬きます。


アーティ 激しいあかり? 魔法?


GM セージ知力どうぞ。


アーティ はい。(コロコロ)


GM はい、知ってるんじゃないかな。白炎玉※です。空中で白炎玉が瞬いたことがわかります。

※白炎玉……半径30mを3分照らすアイテム。


アーティ 空中で? 落下していってる?


GM 落下していってる。


アーティ 誰かが火をつけて投げたのか。


GM それが続けて2つくらいあがります。


アンディーブ ほほう。


GM どうしますか?


アーティ 伝声管とかそういうのあるはずだから、操舵手とかの方にマジックアイテムによる灯が見えたことを伝えます。船からどのくらいの距離?


GM ええと船の上じゃないかくらいの距離ですね。


アーティ 船の上!? まぶしい! 光の中にぼくはいる!


GM ごめん最初に言うべきだった!


アーティ 何の報告をしてるんだぼくは! みんな光ってるよ!


GM ごめんごめん!


アーティ 要は甲板に対して投げ込まれてるのかな?


GM 投げ込まれている……かはわかりませんけど真上で光りました。


アーティ 落ちていってるんだよね?


GM 落ちていってます。


アーティ 光った高さは?


GM アーティがいたマストが5mくらいとして、その少し上くらい。


アーティ 光った上を見てみる。


GM 何もいません。


アーティ いない?


GM 何もいないようにみえる。もっと見たかったらレンジャー知力。


アーティ (コロコロ)12。


GM 上には何もいないと思った。


アンディーブ 『上にはいないと思った』また面白いことを言う。


 これはGMの方針なのですが、もし、より高い出目で隠蔽された時用に、「と思った」形式で結果を伝えるようにしています。たまに忘れるのですが。


アンディーブ そこには何かがあって何かがいて、何かをしてきている。


GM いや……私の言い回しの問題であることも考慮してね?


 すぐに白状してしまった……。でも今後のこともあるので、今回はこれでOKです。判定結果の告知方法の告知になりました! ということに。


アンディーブ いや、白炎玉が突然出てくることはないから。


GM ふむふむ。


アーティ ぼくは暗視を持ってるしね。


 PLとGM、しばし状況を整理します。

 白炎玉は玉に導火線がついています。補助動作で使用可能。導火線の長さについては自由として、とりあえず真上で光りました。そしておおよそまっすぐ落ちています。


アーティ 落ちてきて光り始めたところにライトをつけたい。


GM うん? ごめんもう一回言って?


アーティ OK。白炎玉は光ったんだよね? ある地点で。でそれがまっすぐ落ちてきてる。横から投げ込まれたなら、横の放物線で落ちていくはず。ほぼ真下に落ちていくなら、それは理論上上から落とされてるはず。だから光ったところの上のあたりに、ライトをつけたい。


GM わかりました。行使判定どうぞ。船員達はちなみにあわあわしてます。


アーティ (コロコロ)ついたよ。何か見える? もしくは影とかある?


GM はい。まあ雲とかあるので多少……影は見えますけど、そういうのはありません。


アーティ ほう。突然白炎玉が空中から湧いてきたのか。相手はテレポート使いだ。逃げよう。


GM じゃあアーティさんがそうやってますと、ざばーん、と水音っぽい音がふたつ聞こえます。


アーティ ざばーん? どれくらいの大きさ?


GM そこそこですね。


アーティ そこそこ。人が落ちたくらい?


GM うーん……まあそのくらい。


アーティ ほーう。それはどっちから聞こえる?船の進行方向から見て。


GM 船の進行方向から見て? 両脇?


アーティ 両脇? 左右? 船からどのくらいの距離?


GM 船のすぐそばで!


アーティ すぐそばで! 甲板から身を投げたレベル?


GM 投げたレベルですね(笑)


アーティ ほう。それは……なんだろう。全然わからない。白炎玉がそもそもなんだろう。


GM 白炎玉は今甲板で光ってますね。


アーティ 200Gする白炎玉を誰かが悪戯でやるにはちょっとお高いね。


GM お高いですね。


アーティ あと空中に指定したからライトがどんどん遠ざかってる。


GM あはは! そうですね、面白いですね。


アーティ 面白いね。


GM 甲板に残る白炎玉の明かり。


アーティ 残ってるね。とりあえず見張り台を降りよう。ここは危ない。死んでしまうかもしれない。

光ったけど船室には光はとどかないのかな?


GM 届いてませんね。船室は甲板の下なので。


アンディーブ 水がドボンドボンていう音は?


GM それはスカウト知力……みなさんリラックスしてるだろうから-4くらいでどうぞ。


アンディーブ 14。


GM どぼーん!という音が聞こえました。


クレイン ぐーすか寝ているよ。ごががが……て言ってる。


GM はい。


アンディーブ 水音がした。なんだろう。


GM 甲板に向かいますか?


アンディーブ いや、とりあえずぐががが寝てるクレインを起こすよ。


GM ぐががが寝てるクレインは起こされました。


クレイン なんじゃせっかく良い夢を見ておったのに……。とりあえず第一船倉じゃから窓があるじゃろ、窓から見てみるのじゃ。


GM 明かりが漏れてますね……。


クレイン 上からじゃな?


GM 上からですね。


クレイン 明るいのう。誰じゃこんな灯をつけたのは。寝ておれんじゃないか。

水面とかは?


GM 水面とかは……パッと見た感じだとそもそも船がじゃぶじゃぶやってるので気にならないレベルです。


クレイン とりあえず聖印だけ持って上に上がるか。


GM 聖印? 携帯神殿は?


クレイン あんなもん背負ってられるか。


GM なんてことを…!


クレイン 背中に背負ってペイって投げられんのじゃ。不敬罪で怒られるからな。ツーハンドか背中しかないのじゃ。


アンディーブ アンディーブは剣と盾持っていくよ。


GM はいはい。ちなみにフォルンもぐーすか寝ていますが。


クレイン じゃ起こされたのが癪じゃったから妾が起こしていく。「そなたまだ岩礁地帯を抜けておらんから酒が飲めんのじゃ」


GM はい(笑) じゃあフォルンはピッて起きます。


クレイン ピッて起きる。面白い起き方するのそなた。


GM むしろ起こされる前に若干起きかけたくらいの勢いで起きます。


クレイン 大丈夫かそなた? 色々問題があったのではないか?


GM/フォルン 大丈夫です! 何かお仕事でしょうか!


クレイン とりあえず上で明かりがあったから何かあったのじゃろう。ここで一番腕が立つのは妾たちじゃからそなたもついてくると良い。


GM/フォルン かしこまりました!


クレイン ストーンサーバントも忘れるでないぞ。


GM/フォルン はい!


アンディーブ 上に上がるよ。


GM はい。


アンディーブ 白炎玉が転がってるのか。


GM はい。白炎玉がころころころ〜って。


アーティ かくかくしかじかで……って話をする。どんどん遠ざかるわたしのライト。


GM (笑)


アーティ 「わかりやすくいうと、あそこらへんから白炎玉が落とされた様子だったよ」って説明するためにつけてある。


GM なるほど。

船長たちも慌てた様子で登ってきますね。「なんだこの光は」ておろおろした後に「いやおろおろしちゃダメだ! とりあえずこれ捨てるか?」て言ってます。


アーティ とりあえず目立つよ。


GM/船長 「じゃあ落とそう!」海の中にぼしゃーんしました。


アーティ 水のなかでもあれ光るよ。


GM/船長 うわあ……すげぇ道具があるんだなあ……俺あんまりそういうのしらねぇからよぉ。


アーティ るるぶにかいてあるよ。


GM/船長 なんのことかわかんねぇけどよぉ! とりあえずこれで船は大丈夫だな。


アーティ 大丈夫だけどあれは証拠品だったんじゃないかな?


GM/船長 ……捨てる前に言えよ!


アーティ でも光ってる方が困るからね。


GM/船長 「お、おうまあ俺もそう思うよ」って言った後に「総員警戒ー!」って船員たちを起こしていますね。


アーティ 後水音がふたつしたよ


GM/船長 「水音? なんだそれ荷物とか落ちたのか?」確認しに行かせようとします。


アーティ 甲板の左右で同時に落ちたから、物を落としたなら2人いたってことだよ。もしくは2人の人間が飛び込んだってことだよ。


GM/船長 水の中に飛び込んだって言ったって夜だしなぁ……。


アーティ ぼくらは平気だからね。


GM/船長 「そうかお前らはな。一応船員も確認しとくか」って言って点呼を取らせています。「誰か落ちてねぇか?」と。とりあえず船員は全員いたようです。


アンディーブ 闇の中で襲われると困るけど光ると遠くからも見えちゃうから明かりをどうしようかなってアンディーブは悩んでいるよ。


GM はい(笑)


アンディーブ でもエルフがいるからいいよねってアーティの近くに行きます。


クレイン クレインは連れてきたルーンフォークの近くにいます。


GM はい。ルーンフォークは暗視があるので状況は把握できているようですが、現況が把握できてるだけで分析は出来てないのでおろおろしているようです。


クレイン とりあえず落ち着くのじゃ。


GM/フォルン は、はい落ち着きます!


クレイン とりあえずサーバントに毎ラウンド自分を庇う命令をしておけ。


GM 命令し始めたようです。


アンディーブ 状況が変わるのをみようか。


GM はい。船は粛々と進んでいきますが、船員たちは慌ただしい様子ですね。で、皆さんがそうやって見守っていますと……。きゅおおーーん、て。あんまり聞いたことのない音が聞こえます。透き通った金属音と取れなくもない?



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