普段はクーデレ、メガネを外すとツンデレ、ヒロインが幸せになる物語!

天音

その物語は儚い月のように 前編

「あ、ペンケースがない!」

しまった·····教室に置いたままにしてた。

うーん?明日出さないといけない課題があるからな、仕方がない取りに戻るか·····。



やっと教室に着いた。早くペンケース持って帰ろうと思ったその時だった。

『ガシャン』

何だ、誰か居るのか?

こんな時間に居るなんて一体誰だ?

「おーい、誰か居るのか?」

俺はそう言って教室へと入った。

そこに居たのは氷見 夜凪だった。

何故彼女が居るんだ?

「!!!」

氷見は驚いていた。

「火村君!?」

彼女の顔を見ると顔が真っ赤だった。

俺は少しだけ可愛いと思ってしまった。

「ど、どうしてここに!?」

「いや、俺ここのクラス何だよ」

「し、知ってるわよ!」

「何か言ったか?」

「な、何も言ってないけど!」

「それよりも何で火村君がここに?」

「ペンケースを忘れてしまって取りにきたんだ」

「そ、そう」

彼女は何故か安心しているようだった。

「じゃあ、俺はもう帰るわ、また明日」

俺はペンケースをカバンにしまい、急いで

教室から出ていった。

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

氷見が止まれと言うが俺は帰って行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日


昼休みに弁当を食べようと思い屋上に

行ったら、

「早くこないかな?」

それは女性の声だった。

滅多に使われない屋上に人が何故?

俺はまあ誰でもいいかと思い屋上のドアを開けた。

そこに居たのは昨日の放課後に会った、

氷見夜凪だった。

「何でまたお前がここに?」

「私がここに居ると何か不都合が?」

「いや、そう言う訳ではないけど·····」

「昨日は可愛かったのに·····(小声)」

「何か言いましたか?」

怖ぇ視線で殺されるかと思った〜。

「何でもないよ·····」

「そうですか」

「私は火村君に用があります」

「俺に用?」

俺がそう言うと、

氷見が綺麗な瞳を俺の方に向け、

「き、昨日の事は忘れてくれませんか?」

顔をほんのり赤くしながら彼女は言った。

「何言われるのかと思ったらそんな事か」

「分かった。この事は忘れるし、

誰にも言ったりしないよ」

「あ、ありがと(照れ)」

何で照れているのかと聞こうとした、瞬間に

「じゃ、じゃあ!」

と言って彼女は急いで出て行こうとした。

それはまずいぞ、屋上に上がる階段は

少し特殊で急なんだ、このまま走ると階段を

踏み外してしまう。俺は彼女を止めるために走って追いかけた。

「あ、!」

彼女は案の定階段を踏み外していた。

俺は更に床を蹴って落ちようとする

彼女を引っ張った。

「間に合えーー!!!」

『ガシ』

「な、何とか間に合った·····」

『パリン』

どうやら引っ張った勢いで、眼鏡が壊れてしまったようだ。

「す、すまない·····、眼鏡が·····」

「べ、別に壊れかけだったから、

気にして無いわよ!!」


「離れて!」

「お、おう、すまん。配慮が足りなかったな

嫌だよな俺に体触られて、」

「そ、そんな訳ないじゃない!」

「何で??」

「べ、別にた助けて貰ったんだし怒ってないわよ」

「そ、そうか」

とりあえず危機は去ったな。

彼女が困った表情をして、

「あ、でもどうしよう替わりの眼鏡が·····」

「ごめん!」

「火村君は悪くないよ!!」

「元はといえば私の不注意何だし」

「大丈夫、眼鏡ぐらい私がどうにかするわ」

「すまん、助かる」

「じゃあまた明日」

「えぇ、また明日」

俺はそう言って家に帰った。

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氷見の家

「お母さん眼鏡が壊れて新しいのが必要なの」

「あら、夜凪が壊す何て珍しいわね」

「う、うん。偶然壊れちゃって」

「分かったわ。新しいの頼んどくわ」

「ありがとうお母さん」

「大丈夫よ、礼を言われる程じゃないわ」

「じゃあ私もう寝るね、おやすみ」


明日から大変だなと思いながら

私は眠りに就いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

作者

近い内に後編出します

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