第2話

 私はお父様お母様に言われたパーティーには出席していたがそれ以外は極力出席しないでずっと絵を描いてきた。

 このメンツ的に間違いなく私の断罪イベントだろう。原作の流れには逆らえないということなのか!?おまけにこのパーティーの日って…私の前世での命日!!

 断罪パーティーでそのまま処刑されるってことですか!?

 私は運命に逆らえないのかぁぁぁ…


「ロザリー、そろそろ出発の時間だ。」

「はい、わかりました。」


 私は顔面蒼白で馬車に乗ったのだった。



 ーーーーーーーーーーー


「ロザリンド・エレナ・コーデリア!!!」


 始まった。私の断罪パーティー…。

 ただおかしい事がある。ソフィーナはここにいないし、何故だか知らないけど隣国アルフレッドの皇帝、ハリー・アルフレッドがここにいる。

 ハリー・アルフレッド。冷酷無慈悲、別名「氷冷の血皇帝」とまで言われている。

 実際皇帝殿下の周りには氷柱や吹雪が舞っているのが見える(気がする)。


「そなたはソフィーナ・グランファーレに以下のような事をしたとの報告が上がっている。」


 つらつらと読み上げられる罪状の数々。雑巾を投げた、水をかけた、話しかけられても無視をした、等々…。

 言っておくがそんなことは一切していない!!!


「これらの罪を認めるか、ロザリンド・エレナ・コーデリア!」


 ダンスホールがヒソヒソ声で溢れる。


「…わたくしはしておりません。その間、私は自室で絵を描いておりました!!!!」


 負けじと声高に私は宣言した。

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