愛しき刹那
吹きすさぶ風に 揺られる花一つ
苦しき中で咲く 儚き一輪
か細き根から 水を吸い上げて
小さきながらも命を繋ぐ
いずれは朽ちゆく運命なれど
最後まで咲き誇れるよう
僅かな種を風に運ばせ
たとえ蟲に食われたとしても
狂い咲き 乱れ咲き
廻り続ける……
緩やかに激しく人波
移ろいながら時は流れゆく
混ざりあい 見境がつかなくても
歩き続ける
一生は儚き宿命なれど
気高く生きれるよう
満ち潮に生まれ 引き潮に散る
願いは叶わずとも
闘いながら 抗いながら
輪廻は続く……
手折られても花瓶で咲き誇り
道が途切れても新たに作り出す
儚き時ゆえ 刹那に輝け
気高く咲き誇れ
刹那に散りゆく命なれど
最後まで己を見失わず
儚き時に乗り 永遠を刻め
愛しき刹那に輝け
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