永久の夜
遠く遠く 遥か懐かしい幻
届かない叶わない 儚い夢
眩しすぎる太陽の下で輝いていた
あなたの優しい笑顔
二人の刹那の出会いは
残酷な時のいたずら
相容れないと知っても 惹かれあってしまった
愛しい記憶の影に重なる 血濡れの悲しい微笑み
消えゆく命の灯を 降りしきる雨に打たれて
眺めるしかできなかった
長い夜の旅の果てに見つけた
小さな一輪の花
風に揺られて香る姿
揺らめく過去の憧憬
手にした温もりは 瞬きに溶けて消えた
叫んだ慟哭は 闇に吸い込まれた
行き場のない 憎悪と怒り
永劫の夜を生きる私には 刹那の夢でしかなかった
頬を流れる血の涙
どうか安らかに眠りについてくれ
私の身が朽ちるその時まで
いつかの光景を胸に抱いて
罪を背負って生き続ける
紅色をしたあなたの笑顔 忘れないだろう
だから 今は さようなら
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