詩 あなたの世界がみえない

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 壊れてしまわないように 心を包み込んだ

 見えないけど分厚い壁作って 世界を遠ざける


 もう 何も信じない

 これなら 傷つかない


 もう 何も見ない

 もう 何も聞かない


――でもそれじゃあ 何も診えないよ


 雨が降っていても 雷が鳴り響いていても

 ここが居場所 臆病な自分の世界


 壁の向こうは綺麗に晴れているけれど

 目を向ける必要すらないの




「ストーリー」

 世界を閉ざせば、もう誰にも傷つけられる事はない。

 そう思って、とある彼、もしくは彼女は膝をかかえていた。


 誰も見ないから、誰にも診れないまま。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 あなたの世界がみえない 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ