一年の計


「今年の抱負は?」


 幼馴染が手をマイクのようにして僕の方へ近づけてきた。

 新年早々に咲く満面の笑顔。可愛いなぁ。


「んー、お前と恋人になることかな」


「え……?」


「あ……」


 やべっ……つい本音が。


「……っ!?」


 唐突に、柔らかな感触が唇に触れた。


「ふふっ。もう叶っちゃったから、別の計ね!」

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