心に燻る想いの熱に


 静かな夜に、雪が舞っていた。

 

 君と出会った春は過ぎ、

 距離を縮めた夏を想った。


 でも。


 進路が違って疎遠になった秋を背に、

 独りで帰る冬を迎えたんだ。


「どうしたら……」


 冬を越せば、別れの春が来る。


 その前に、答えを出さないといけない。


「私は……」


 冷えた空気を吸って……私は漸く気がついた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る