小春日和


「今日は少し温かいね」


 カフェから外に出ると、柔らかな日差しが視界に入った。


「小春日和だね」


「え? 春?」


「そう。冬間近の秋に、時々訪れる暖かな日」


 彼もまた、眩しそうに目を細める。その横顔に、つい目を奪われてしまう。


 私の心はその度に温かくて……


 きっと、まだまだ春なんだろうな。

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