クローバーが繋いだ縁


「クローバーだ」


 いつもと違う帰り道。見慣れない空き地の隅に、それは群生していた。

 昔はよく幼馴染と四つ葉を探し、冠を作った。今は疎遠だけど……


「あ、四つ葉」


 あの頃は、一日中探してもなかったのに、な……


 幸せの四つ葉に、そっと触れる。


「何してんの?」


 その時。聞き慣れた声が……響いた。

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