果てのない想い


「見えるかな?」

「うん、大丈夫だと思う」


 静まり返った夜の丘陵公園。気持ち小さめの声でのやり取りは、非日常的でドキドキする。

 そうこうしていると準備は終わり、彼に促されるままレンズを覗き込んだ。


 視界が、一気に宇宙へと飛ぶ。


 でも。意識だけは近くに……隣に、ずっと引き寄せられていた。

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