ずっと君だけを……


 君との思い出は、いつも向日葵とともにあった。


「おっきいー!」


 身長の2倍はある花に手を伸ばす君。


「夏休み明けたら引っ越すんだ……」


 悲しげに花を見上げる君。


「まさか高校で再会するなんて」


 4年ぶりの、向日葵と並んで笑う君。


 そして今。


 君は何かを期待する面持ちで、僕の言葉を待っている。

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