青空の下を駆け回った、あの日々を胸に


 白く立ち昇る入道雲は、蒼穹に居座る夏のカタチ。


「雨、降るのかな」


 夏休みの間だけ帰省してくる幼馴染は、会うたびに少しずつ大人びていて。


「さぁな」


 いつまでも子供みたいに、素直になれない俺は馬鹿みたいで。


「降る前に帰る?」


「んー……」


 昔からずっと君が好きなんだ。

 そう伝えられたら……

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