君と過ごす日常を想って


 すぐ隣。カラン、とラムネ瓶の中でA玉が音を立てた。


「あーあ。もう8月の1週目が終わるよ」


 ずっと夏休みならいいのに、と彼は天を仰ぐ。


「そう?」


 でも、私はその呟きに疑問を呈した。


「え? 違う?」


「うん、だって……」


 一呼吸。夏の熱気を胸に溜め、


「君と行く学校も、私は好きだから」

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