意外な一面


「……」


 朝の9時。完全に寝坊だ。


「サボるか」


 とりあえず制服に着替え、鞄を持ち家を出る。いつもの電車に乗り、一応いつもの駅で降りる。既に10時過ぎ。


 やっぱりサボろうと思い、踵を返そうとした。


「あいたっ!」


 きれいに額がぶつかった。見ると、委員長が額と頬を真っ赤にして見上げていた。

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