柔らかな一面


 昼食後の5限目。

 雨上がりの爽やかな風が教室内を巡り、柔らかい初夏の日差しが降り注いでいる。


 程良い満腹感に快い気候。これ以上ない至福だ。


 ふと。寝ぼけ眼で窓の方を見る。


 いつも真面目な生徒会長が艶やかな髪をなびかせて、にへらと頬を緩ませていた。


 僕の眠気は、瞬く間に吹き飛んでいった。

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