夕焼けの中で、君と


 放課後。淡い橙色に染まった図書室に、紙を捲る音だけが響いている。

 図書委員の私は、週3日ほどこうしてカウンターに座り本を読む。人は滅多に来ず、落ち着いて読書ができた。


 ガラッ。


 そういえば。あなたはなぜか別の日も来るんだっけ。


 入り口に立つガラの悪い図書委員に、私は短く笑いかけた。

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