休日の終わり時


 閉館の鐘を合図に図書館を出た。夕暮れ時の街並みが淡く広がる。


「明日から学校か」


 ゆったりとした時間が好きな僕にとって、平日は忙しなくて落ち着かないが、またあの子の隣に座れる日々がくるのは嬉しい。



「あれ? おーい!」



 不意に名前を呼ばれ、振り返る。どうやら僕の休日はここまでらしい。

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