【SF×短編】ホラー好き女子は恋しちゃだめですか?
松本タケル
ホラー好き女子は恋しちゃだめですか?
「学校で話せばいいのに」
高校2年生の
―
―そうだけど
―今日の星占い、要注意だよ~
―?
―今日のうお座のアンラッキーアイテムは 『空気』 だって
―AIとかビッグデータとかの解析からアンラッキーアイテムを見つけるんだって
―SNSでも ”当たる” って評判だよ 絶対、避けた方がいいって
―『空気』 吸わなかったら死んじゃうじゃん
―ごめん ラジオの解説をつけとく
『うお座のアンラッキーアイテムは空気。今日は会議などで空気を読むのはやめた方がいいでしょう。引っ込み
彼女は漫画研究部所属、眼鏡に地味な黒髪ロング。クラスでも陰キャ
「それでは、グループに別れて議論してください」
最近はこの手の授業が多い。アクティブラーニングというそうだが、余計なお世話だった。自分の意見が言えなかった。議論に参加したくない
「
「だって、美容師さんに何て言えばいいか分からないもん。緊張するし」
「今度、
「気が向いたらね」
性格に加えて彼女の趣味が余計に
そんな
天真爛漫で陽キャのキャプテンを後ろで支えているのが
「話しかけちゃえばいいじゃん」
「そんな簡単に言わないでよぉ、
「
「でも、心の親友は
「ホラー好きなこと、絶対にバラさないでよお」
「今日も
「うん。あれが私のリフレッシュタイムなの」
「
「えっ、あー、まあ、うん、2割くらいはそっかなあ。1度も話しをしたことないけど」
「
「もう、からかわないでよお」
放課後、部室で
『空気を読まない』。それは、
「今日だって朝から空気読みまくりだし」
ポツリと呟いた。
「空気を読まない、空気を読まない、読まない、読まない・・・・・・」
念仏のように唱えた。
「この後、起こることで空気を読まないって」
「ま、まさか・・・・・・告白?」
「ナイナイ、そんなこと
空気を読む以前の問題だと、
現在、17時50分。あと10分ほどで
その時は迫っていた。
(最終話(2話目)に続く)
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