第3話 湘南海岸のサーフィン:2022年5月

(佐々波三郎が、湘南海岸でサーフィンを楽しむ)


2022年5月。神奈川県。湘南海岸。


「天気は上々だ。風もある。今日の波はいいぞ」佐々波は思った。

佐々波三郎は、年齢は35歳、T商事の社員である。佐々波は、サーフィンが大好きな根っからのスポーツマンである。結婚しているが、まだ、子供はいない。週末は、サーフィンを楽しんでいる。妻は、今日は、お友達とお茶会なので、ここには、来ていない。


佐々波は、ボードを沖に向かって、繰り出した。

沖から来る波が見える。「Big Waveだ」思わず、叫んでいた。

波が次第に近づいてくる。波に乗れるように、体の向きを調整する。

「よし。ここだ」

タイミングを見はからって、ボードを波に合わせる。

どうやら。うまく乗れたようだ。体の姿勢を変えて、立ち上がり始めたその時だ。足に激痛が走った。

「どうしたんだろう。誰かのボードにぶつかったのか」

一瞬、考えが、頭をよぎった。

と、次に、気づいたら、波打ち際に、飛ばされた後だった。ボードは隣りにあった。依然として、足が痛い。

「どうしました。大丈夫ですか」

誰かが、尋ねてくれる。

「足が、足が」

佐々波が、説明しようとする。

「これは、ひどい。これでは、きっと折れていますよ。救急車を呼びましょうか」

「よろしく、お願いします」

20分程して、救急車がきた。佐々波は、担架にのせられて、救急車に乗った。

「お名前と生年月日は」

救急隊員は、佐々波の意識がしっかりしていることを確認して聞いてきた。佐々波は、氏名と生年月日を伝えた。

「見たところ、何かにぶつかったようですね。骨折だけだと思いますが、脳に、異常があるといけないので、検査しましょう。安静にして、病院まで、搬送します。事故の状況は、途中で聞きます」

といって、救急車をスタートした。


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